1.過去にない長期休暇をどう過ごす?
4月下旬から5月上旬のゴールデンウィークは、まとまったお休みを取れるまたとない機会です。
この機会に仕事を休んで、国内や海外に旅行に行く人も多いでしょう。
例年なら間に平日があるので、ビジネスパーソンや学校に通っている子どもがいると家族で旅行は難しいです。
しかし2019年は5月に新天皇が即位し平成から改元されるため、例年ならお休みではない5月1日が休日となり、前後の4月30日と5月2日にもお休みになりました。
そのため長期休暇を利用し、今年は例年以上にプライベートを充実させようとする人が増加しています。
海外に長期滞在をしたり、国内の温泉地でゆっくりと過ごし疲れを癒やすには絶好の機会です。
しかしこの期間中に旅行に行こうと同じように考える人は全国に多数いますから、国内の観光地が混み合うのは間違いありません。
海外に関しても同様に飛行機のチケットが取りにくくなると考えられるので、旅行をする予定なら早めに計画を立てて、移動手段や宿泊施設も押さえておくべきでしょう。
早めに計画と予約を行っておくことこそ、2019年のゴールデンウィーク満喫するポイントです。
2.混雑や混乱が予想される事は早めの対策を
しかしこれまでに例のない大型連休は、メリットばかりではありません。
様々な混乱も予想されており、国民生活に多大な影響を及ぼす恐れも指摘されています。
まず指摘されるのは、観光地やイベントの混雑化です。
近年は外国人旅行者も増え、観光地では多くの人出で賑わっています。
そんな中日本中から観光客が押し寄せてくると、観光スポットやホテルなどの宿泊施設が混雑するだけではなく、交通渋滞も激しくなることが予想されます。
交通渋滞が通常よりも酷くなれば、物流にも影響を及ぼし経済にも悪影響を与えかねません。
実際に注意喚起している例としては、銀行のATMです。
銀行や郵便局の営業日はカレンダー通りなので、窓口に行って預金を下ろしたり預けたりできません。
そこで利用するのがATMですが、窓口が使えないため多くの人が殺到すると予測されています。
また銀行や郵便局の従業員がお休みになると、ATMにお金を補充することができません。
そのためATMからお金を引き出したいのに、現金が足りなくなり手に入れられない可能性も指摘されています。
ATMに関しては様々な混乱が予測されていますから、事前に銀行や郵便局の用事を済ませておくと良いでしょう。
連休に入る前に用事を済ませておけば、ATMで混乱が起きても巻き込まれることはありません。
休日は手数料も高くなりますから、節約するためにも連休前の引き出しがおすすめです。
また銀行や郵便局だけではなく、役所もカレンダー通りになります。
各種申請や手続きのために役所に行っても、2019年のゴールデンウィーク期間中は一切できませんから、こちらも早めに済ませておくのがおすすめです。
3.医療機関も休診のため必要な受診は早めに
病院やクリニックなどの医療機関にも、混雑の注意が必要です。
救急対応している病院やクリニックなら期間中も診察を受けることができますが、未対応の場合は受け入れが制限されます。
そうなると救急対応の医療機関には患者さんが殺到するので、長時間待たされることになりかねません。
緊急を要しない場合は行かなければ良いだけですが、普段から医療機関に通院している人には問題です。
しかし同じような考えを持つ人は多くいますから、連休前の医療機関には患者さんが殺到すると考えられています。
連休後も同じように殺到する可能性が高いので、ある程度の待ち時間は覚悟しなければいけないでしょう。
2019年のゴールデンウィークに関する問題は、混雑の他にもあります。
代表的な問題の一つが、全ての人が同じように長期間休めるわけではありません。
日本国民全員が休んでしまうと、インフラや物流はストップし国民生活が成り立ちません。
電車は止まり店舗も閉まってしまいますから、休める人も旅行どころではないでしょう。
大型連休の期間中も仕事をしている人が、その前後にまとまったお休みが取れるなら問題ないかもしれません。
しかし職業や勤務先によってはまとまったお休みを代わりにとることができず、働きづめになる可能性も指摘されています。
新天皇の即位と改元は、2019年で最もビッグな大イベントです。
しかし過去に類を見ない大型連休となったことで、混乱を引き起こし国民の間に不公平感が生まれる原因にもなりかねません。
全ての日本国民が新天皇の即位を心からお祝いし改元を迎えるためにも、混乱なく迎えられることが大切です。
そのためにも事前の準備はしっかりして、大型連休を満喫しましょう。