何事も最初が肝心と言われていますが、起業家にとってもこれは同様のことが言えます。
多くの場合、会社を立ち上げるときには意気揚々と行いますが、3年目に近づくにつれ少しずつ苦しくなっています。
早い人はすでにドロップアウトしており、多くの人はこの辺で引き際を考えていきます。
それでもなかなか引き際悪い人は、5年ぐらい続けることになりますがやはりその辺でドロップアウトすることになるでしょう。
最初の3年で失敗する人が圧倒的に多い
長年続けていても、引き際が良ければいいですが、傷が浅くなく多くのお金を借りて返済できない場合は、最終的に破産をしなければいけません。
もちろん長年続けている人でも、途中で会社がダメになってしまう例もあります。
ただ、それらを考えてもやはり最初の3年で失敗する人が圧倒的に多い事は、気にしておくべき事の1つだと、起業家である光本勇介氏は注意を促しています。
つまり、最初の段階で失敗しなければ、長年継続できる可能性が高まります。
1番重要になるのはお金の問題
事業化を目指す場合は、どのようにして最初の3年間を持ちこたえるかの準備は大事になりますが、1番重要になるのはお金の問題と言えるでしょう。
多くの人は、お金を使いすぎるか稼げないために失敗していきます。
つまり、体力で言えば3年以内に体力が無くなってしまいそこでドロップアウトすることになることがわかったわけです。
そうするとなれば、最初の段階である程度お金を貯めておき、ある程度大きな波が来ても耐えられるだけにしておけば良いですが、それもなかなか簡単なことではありません。
なぜなら、会社を立ち上げようとする人の多くは、最初からお金がない可能性が高いからです。
この時、お金がなくても起業する方法としてお金を借りる方法もあります。
ただ、よほど幸運が訪れない限り最初からお金をたくさん借りても返済できなくなってしまいます。
起業家たるものは最初はネガティブに考えておいた方が良い
このように述べると、あまりネガティブに考えるのは良くないと言う人もいるかもしれません。
確かに、ネガティブに考えている傾向がありますが起業家たるものは、最初はネガティブに考えておいた方が良いです。
何でもうまくいくと思い込みすぎず、自分は失敗する位の恐れを持って始めたほうがうまくいきます。
いろいろな失敗パターンを考えておき、すべての失敗パターンをシミュレーションしてそれでもなお考えることがあればさらに考えておくべきです。
いろいろ考えた挙句、考えることがなくなれば、後はそれらの準備をした上で、初めて見るのが良いかもしれません。
お金の問題が失敗に直結するとすれば、お金を絶やさないように定期的に収入を得ておくことが必要です。
現在継続した収入を得ている手段があれば良いですが、多くの人は他に会社をやっているわけではないためそのような事は無いはずです。
現在の仕事を辞めないこと
そこで、1つの方法として収入を切らさないために現在の仕事を辞めないことが大事です。
現在の仕事というのは人によって異なりますが、例えばサラリーマンとして10年間勤務してきたならば、継続して勤務するのが良いかもしれません。
具体的にどのように時間を使うかと言えば、普段仕事をしていない時に時間を使うべきです。
多くの会社は、金曜日まで仕事をして土曜日と日曜日が休みになります。
いわゆる土曜日と日曜日だけ仕事をする週末起業と言うやり方を実践すれば、お金の心配はかなり少なくなるわけです。
少なくとも、生活ができなくなるほどお金がなくなるわけではありません。
やはり毎月安定した収入を得ると言う事は、安心感の1つでもあり会社勤めの良さを味わうかもしれないわけです。
だからといって、やはり会社勤めと方が良いと言って会社を立ち上げるのをやめることを否定するわけではありません。
逆の立場に来てみて、初めてサラリーマンの良さを知る事もあるでしょう。
これを他の例で例えるならば、今まで付き合っていた恋人と別れて初めてその恋人の良さがわかるようなものです。
起業家は初期の頃寝不足になりがち
このように反対の立場に行ってもなお会社を立ち上げることを諦めたくないならば、とにかく継続して今の仕事を続け空いている時間で会社立ち上げの準備や立ち上げ後の仕事をするべきです。
この時1番大きな問題になるのは、決定的に時間が少ないことでしょう。
いくら土曜日と日曜日の時間があるといっても、独身ならば全てを費やしても良いですが、独身ではなく家族がいる場合は、家族の時間も作らないといけません。
そうすると、他の時間を何とか捻出するしか方法がありません。
土曜日と日曜日あるいは会社を休んでいる時間以外で費やすとすれば、毎日の睡眠を削ることになります。
大抵の場合、起業家は初期の頃寝不足になりがちです。
今まで7時間から6時間寝ていた場合は、1時間睡眠時間を減らして仕事に当てるのも良いです。
もちろんこれは何年も継続する必要はありませんが、軌道に乗るまでならば睡眠を減らす位の気持ちが必要になります。
まとめ
この時には、食事のコントロールなどもしておきましょう。
食べ過ぎると睡眠が多くなる傾向があるため、少し食べる量を減らして身体のバランスを整え睡眠が少し減っても大丈夫なようにしておく必要があります。