①朋和産業の特徴
包装資材を製造販売するレンゴー所属の朋和産業は、食品包装パッケージ大手の会社です。
この企業は国内で多くの食品を包み、人々の手に安心して届けられるように、常に品質の向上に努めています。
海外向けの食品パッケージも取り扱っていますから、まさに日本が世界に誇る企業だといえます。
企業規模が大きく市場での影響力もあるので、当然ながら注目度は高く、時には厳しい目で評価されがちです。
同社はパッケージの種類と品質に強みを持ちますが、同時にマーケティング・ソリューションも持ち合わせているのが特徴です。
商品開発を行う際は、マーケティング・リサーチを始めとして、調査結果をもとに消費者のニーズとウォンツを捉えます。
また、顧客の商品企画をサポートする形で、パッケージデザインを提案したり、売れる商品作りのお手伝いをしています。
具体的には、消費トレンドの分析にニーズの調査を経て、ターゲットの割り出しと市場・業界の分析へと進みます。
分析の対象には流通も加わりますから、徹底した調査が行なわれることが分かります。
マーケティング・リサーチには、アンケート調査を含めてインターネットも活用する方向性です。
朋和産業は使える情報網を徹底的に駆使して、分析に役立つ膨大な情報を集めることから始めます。
分析が一通り済んだ後は、いよいよ商品企画の段階に入ります。
プランニングの段階では、ブランドを念頭に置いたポジショニングと、イメージを考慮した戦略が検討されます。
ネーミング開発も同社のソリューションですし、キャッチコピーの考案まで行う形です。
SPツールの企画・制作は勿論、店頭陳列と現状分析まで手掛けるのが、大手のパッケージ企業らしい姿勢だといえるでしょう。
②高度な包装技術を持つ朋和産業
同社はコミュニケーション開発まで踏み込みますから、文字通り顧客に寄り添う企業となっています。
ブランドの方向性が決まれば、パッケージデザインを詰めて決定することになります。
デザインにはグラフィックや記号に写真など、様々な要素が検討され組み合わせパターンが決まります。
商品を包むだけでなく、様々な人が手に取ったり後にゴミとなってリサイクルを必要とする以上、エコで使いやすいユニバーサルデザインが開発されます。
しかも、マーケティング・リサーチに基づく要素も採り入れる必要があるので、朋和産業が手掛けるパッケージデザインは高度です。
顧客の食品企業に対しては、コンセプトやパッケージデザインを提案したり、包装形態の企画も行ったりします。
商品サンプルも手掛けますし、企画書の提案にも取り組んでいるので、単なる食品包装資材を製造販売する企業とは違います。
更に、売場シミュレーションまで行い、その結果を参考資料として提供しますから、食品企業が一目置いたり頼りにしているのも当然です。
これまでに開発したパッケージは多岐にわたり、日本に住む誰もが一度は手にしたことがあるはずです。
消費者側からすると裏方的な企業ですから、朋和産業の知名度があまり高くないのは仕方のないところです。
③衛生管理を徹底している朋和産業
同社は食品企業の商品を主役と捉え、パッケージはあくまでも裏方と考えているので、特定の業界意外ではそれほど知られていないわけです。
しかし包装資材の商品開発力は本物で、食品を包む製造時の取り扱いやすさや、手に取った消費者の開けやすさは、朋和産業ならではの完成度となっています。
資源の消費を減らす商品開発に、環境負荷の低減にも取り組んでいますから、同社は消費量の多い食品パッケージを取り扱うリーディング企業に相応しい存在です。
企画開発力に注目が集まりますが、パッケージを生産する圧倒的な供給力も要チェックポイントです。
生産には高性能な印刷機を用いており、これを多数導入することで安定した生産体制を達成しています。
その能力は1ヶ月間フルに稼働した場合、最大で地球3周分に相当する印刷量を発揮します。
1億2万メートルというとてつもない印刷力ですから、供給体制に安定性があることに説得力が感じられるはずです。
印刷量も凄いですが、印刷後に必要となる乾燥も重要なので、乾燥能力も重視して通常の2.5倍を実現しています。
環境に優しい水性印刷機の導入も積極的ですから、ただ印刷能力だけを重視しているわけではないです。
顧客の大切な食品を包むからには、衛生管理も考えなくてはいけないのが、食品パッケージ企業の責任でしょう。
朋和産業は食品メーカーに引けを取らない、厳格な施設や設備と管理体制を敷いています。
コスト削減の意味合いもありますが、省人化に努めて人の手を極力加えないようにしているのも、衛生管理を徹底している企業らしい部分です。
工場内では主にロボットが可動していて、重量物などは指定された通りに、自動で各工程を移動したり搬入を行います。
パッケージのデザインも印刷や加工に品質管理まで、全て同社の施設内で完結するのが強みです。
その為、大手食品企業のニーズにも応えられますし、安心して大切な食品の包装資材が任せられるようになっています。
参考サイト
朋和産業の本社について